今回は、ALS※(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えられながらもご主人と二人三脚
で在宅生活を送られている市内在住の柏村さんの強い味方「伝の心」(意思伝達装置)をご紹介します。
※ALSとは、脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロン(運動神経細胞)が侵され、
徐々に筋肉の萎縮と筋肉の低下を起こする病気で、難病の一つに指定されています。
現在、日本に約8,000人前後の患者さんがいると考えられております。
「伝の心」は、全身の筋肉が萎縮して身体の自由が奪われるALSをはじめ、
体に麻痺がある人が、体の一部を動かすだけで(ALSの方は知覚神経や
自律神経は侵されないので眼球運動、まばたきにより伝えることができます)
文書の作成や会話を可能とするパソコンベースのシステムです。
この機械を使われ、ご主人をはじめ多くの方々とコミュニケーションを取られます。
ヘルパーが訪問させていただくのを待ち構えられ、この伝の心に「ちょっと、聞いて!」という
感じで、おうちであった出来事あれこれや、時には愚痴などもこぼされます。
伝の心に書かれることで、ストレス解消をされている面も見受けられます。
※お話したい内容がパソコン画面の上部分に打ち出されます。
この機械の由来は「以心伝心」 今後も「伝の心」というコミュニケーションツールを駆使し、
医療機関や訪問看護事業所やヘルパー等関係機関の連携により
今以上に「安心した」在宅生活を送っていただけるよう支援をしていきたいと思います。