朝来市社協からのお知らせ

ネットワーク効果が早くも! 徘徊する高齢者の危機を救った。


 

「まさかAさん!?」   

過日、ある区の福祉部員の方が仕事を終え車で帰宅途中、交差点前で信号待ちをされていた時。Aさんらしき人が自転車を押して横断する姿が。「まさか…。夜にこんな遠い場所で見かけることはないだろう…」と思ったが気になり、近くの場所に停車させ、民生委員さんに連絡されました。
民生委員さんはAさんの自宅まで行き、在宅であるかを確認。自宅は部屋の電気は付いているが、愛用の自転車がない!
民生委員さんは区長さんに連絡し、二人で現場に直行。
Aさんに寄り添って話を聞くと、「ここへ来たことがある」と、昔を思い出し不思議そうなご様子。
無事を確認し、区長さんの車に乗車して一緒に家に帰られました。

この一連の出来事を区の福祉部会のLINEグループに情報発信。Aさんの無事をみんなが喜び、各々がより一層気にかけていこうという思いになられたということでした。

 

なんでこんな連携が?

実はこの区では昨年度から社協の「あさごSI助成事業(地域福祉体制整備事業)」に取り組まれており、それに関連し「わが町井戸端会議」を開催されてきました。その会議では、

〔第1回目会議〕区内でどなたが一番気がかりかとの意見交換で
・77歳女性の一人暮らし
・どなたにも何度も同じことを話される
・会話のつじつまが合わない
・自転車で同じところを何度も通過される
・色々な物を関係のないところに持って行かれる 等
このようなAさんのことが一番に気になる。

遠くから見守っていこうということになりました。

 

〔第2回目会議〕
Aさんの見守りを含め、もしもの時に情報共有ができるように『福祉部会』という名のLINEグループをつくろうということに。

 

その後のこと・・・

 

介護保険サービスをご利用されているAさんには担当のケアマネがついておられる。娘さんや民生委員さんが、いつ居なくなるかわからない不安な思いを相談された。現行の介護保険サービスを見直された結果、靴にGPS(位置情報管理システム)を付けることになり、週3回のデイサービスを週4回利用することとなりました。

 

「警察に保護」    

その数日後、朝6時半ごろにAさんを保護したと警察から娘さんに一報がある。娘さんはAさんを迎えに行った後、区長さんや民生委員さんに保護されたことを報告。娘さんが装着されていたGPSを確認すると、前日の23時半から家を出て行かれていたことがわかった。保護された時のAさんの姿は、薄着の服で泥だらけになっていたとお聞きする…。

福祉部会に無事であったことの情報が共有される。

その後の『わが町井戸端会議』では、このような出来事があるけど行方不明で大事に至るまでに区で食い止められていることを皆で讃え合われた。そして、Aさんのことで思いが次々に意見として出ました。

「Aさんは専門医に受診されたことはあるのかな?」
「この進行を止めるような薬を飲まれているのだろうか」
「今、要支援2だから利用できるサービスの種類も回数も限られているし、どうしたらいいの?」等

今回、区の福祉部会というネットワークが危機を救い、LINEグループがネットワークを強化した一面を目の当たりにし、人と人とのつながりの大切さを改めて実感した。そして地域で高齢化が進む中、どこでも起こり得る事ではないだろうかと思った。

やってて、よかった。区内の「井戸端会議」。
みんなで情報共有し、同じ方向で援護者を見守る必要性を再認識しました。

社協では市内各区で「福祉」に関するネットワークをづくりを応援しています。
お問合せは総合支援課までお気軽にご相談下さい。

 

℡/677-2702
E-mail/asago-sishakyo@sasayuri-net.jp